▲軽微な違反点数が6点に達したので、免停ではなく違反者講習の呼び出しが来た。経緯は先回のコラムで書いたとおりだが、今回はこれに関して書いてみよう。まずこの制度だが、平成10年に制定されている。いや、知らなかった。これ、分かりやすくいえば、軽い違反の蓄積で6点に達した場合は、受講すれば点数蓄積がゼロになり、免停の前歴もつかないというもの。点数は違反に限らず軽い事故での点数も含まれる。この講習は免停ではないので、クルマで行ってもかまわない。呼出状には駐車場がないとは書いてあるが。
▲講習は通知が来てから一ヶ月以内に受講する必要がある。通知に受講年月日は指定されているが、変更することも可能だ。私も電話して一日遅らせてもらった。また最初気がつかなかったが、愛知県の場合、講習場所が4か所あり、それも変更することができる。分かりやすくいえば、一ヶ月以内ならいつでもどこでも受けられるというわけだ。ただし、受けるのを遅らせているうちにまた捕まったりすると、今度こそ免停になるから、できるだけ早く受けたほうがいい。とにかく受けさえすれば点数はゼロに戻るのだ。
▲こういったことは「飴」の部分であり、ドライバーには大変嬉しい。しかし当然「鞭」の部分もあり、受講は「義務」となっている。義務である以上、これを拒む、つまり受講しないと自動的に免停となり、その場合は短縮する手段もない。つまりお金を払って受講すれば前歴ゼロ、累積点数ゼロだが、受講しないと実免停30日、前歴1回で、次は4点の違反で免停60日前歴2回ということになる。これはもう天国と地獄。誰もが受けざるを得ない。公安委員会的には講習代金の取りっぱぐれがないことになる。免停の場合だと、お金がないから、またクルマに乗らなければいいのだからと短縮講習を受けない人もいただろう。
▲では、当日の違反講習の内容をレポートをしてみよう。午前9時から45分間という長い受付時間があり、これで遅刻を防いでいるようだ。受付でAコース(座学3時間・運転演習3時間)か、Bコース(座学3時間・社会参加活動3時間)かの希望を問われる。Aが1万4250円、Bは1万0250円。値段が異なるのはなぜだかよく分からないが、こう決まっている。社会参加はちょっと恥ずかしいし、実技演習に興味があったので私はAを選んでお金を払った。免許証は本人確認のために見せるだけで、渡す必要はない。当日、同じ教室には19名がいてAが12名、Bが7名という割合だった。値段の差はかなり大きい。なぜ分けられているのか、良くわからない仕組みである。
▲違反講習ではなく免停短縮講習を受けた人に聞くと、免停の場合は緊張感みなぎる講習のようだが、こちらは至ってソフトムード。10時スタートの最初の座学1時間は、本日のスケジュールやらの説明の後、愛知県の事故状況などの話があり、運転に関する適正検査テストをやった。「高回転のエンジン音を聞いていると気持ちがいい」「歩行者はもっと早く横断すべきだ」「ゆっくり走っていたのではクルマの価値がなくなる」「違反で捕まるのは運が悪いからである」「自分の運転がスマートでカッコイイと思うことがある」といった質問は素直に×をつければいいのだろうけど、ついついへそを曲げて○をつけたりしてしまった。座学は50分ヒトコマで10分休憩のはずだが、45分で一時限目は切り上げられた。
▲二時限目はルールとマナーということで、中型免許制度に関しての説明が長かった。乗れるのは8tに限るから6t車に荷物を載せるなら限定解除しないと無免許になるというような話だ。他に免許更新の話、事故の時の民事・刑事・行政罰の話、飲酒運転の話、そしてこの講習で点数がどうなるかといった点数制度などについて話がされた。交差点での人身事故の場合、過失割合が高い方(主原因)と低い方の点差が1点しかないという話はためになったが、それでもって安全運転を啓蒙するということでもないようだ。居眠りしていた人もいたが、講師は明らかに気がついていたにもかかわらず注意はしなかった。これも免停講習とは違うところだろう。こちらも45分で終了。
▲1時間15分の長い昼休憩を挟んで、午後は教室でAとBに分かれる。Aの私は運転試験が行われている試験コースに出て、受講者4人と教官一人で一組になり、クラウンコンフォートに乗り込んだ。最初に教官が所定コースを一周。それから一人ずつ交代しながら走る。外周から坂道、踏切、クランクなどを廻るのだが、自動車学校以来30数年ぶりの体験は新鮮。電車が走っていない踏切で窓を開けて音を聞くとか、左折時にはバイクが入ってこないようにできるだけ左に寄せて曲がるとか、そういう事を指摘される。「はあ、なるほど」という感じ。もうちょっと現実に安全運転に役立つ話が欲しいと思った。
▲次は室内棟に戻ってCRT適性検査というものへ。ディスプレイのあるゲーム機みたいなものの前に座り、右手でボタンを押して、右足でアクセルペダルを踏む。画面に連続する数字が表示され、それが抜けたりダブったりしたらボタンから手を離し、途中で×マークが現れたら足を離す。反応動作の速さのチェックのようだ。それから小さなハンドルを回して、画面に次々現れる二本線の間にカーソルを移動するゲーム?に続く。最後は画面の信号を見て、青ならアクセル踏み続け、黄色なら離し、赤はブレーキペダルを踏むというテスト。この一連のテストの総合判定は、私の場合、5点満点の2点とさんざんな結果となったw。
▲演習の最後は部屋を変わって、三菱プレシジョン㈱のDS-300(http://www.mpcnet.co.jp/product/simulation/searchpurpose/training/ds300.html)というドライヴィングシミュレータを動かす。一台280万円と教官が強調していたものだ。携帯の電源を切らないとデータがとぶ?とか。これ、かなり違和感があって、プレステとかの方がましなのではとも思えた。気を緩めると車酔いしそうな、変な感覚。一般の運転と違うから、シチュエーション的に人が飛び出すだろうなと予測できたりして、あまり意味が無いように思えた。やってる受講者もなんだか不真面目になってきて、人とぶつかって、失笑している人もいるほど。この結果は5段階のBだったが、素直に喜ぶべきか?
▲そんなことをやっているうちに午後4時ちょっと前となり、外へ出ていたBコースの人も教室へ戻ってきて、最後の座学。教官から「疲れたでしょう、ゆっくりしてください」と労われ、予想通りDVD鑑賞となった。タレントの河相我聞主演「奪われた命」というDVDは、幸せな若いファミリーが事故加害者となって不幸になるというありがちなもの。悲惨な事故映像などもなく、これまた強い印象のある映画ではなかった。DVDのあとに一時限目にやった運転に関する適正検査が帰ってきたが、これは「あなたには法規を守り、基本操作を確実に実行しようとの気持ちに欠けていることがうかがわれます」との評価。しかし教官からは、皆さんに気をつけてもらうため全員何か悪いことが書いてある、とネタばらしがあって、講義は終了。
▲確かに9時半から午後5時前まで、しっかり長時間拘束はされたが、内容はあまり実のないものだった。それだけ拘束するのであれば、法的な話から実際の運転技術にいたるまで、もう少しためになる、あるいは安全運転に寄与する話が聞きたかった。厳しいという免停短縮講習を受けた経験のある人からは、それなりに役に立ったという感想も聞いたが、ことこの違反者講習に関しては役に立ったとはとても言えないと思った。ドライバーをもう一度鍛え直す場があればといつも思うのだが、これは最高のチャンスのはず。正直今のままではもったいないと思う。社会参加活動の人はどう感じたのだろう。ちょっと恥ずかしいのでこれからは安全運転しようと思ったのだろうか。まあこの講習が安全啓蒙のためではなく、警察と警察OBが潤うためにやっているのであれば話は別だが、さて。
▲これで晴れて前歴ゼロ、点数ゼロに戻った私だが、3年間、無事故無違反を続けないといけない。というのも今度軽微な違反で点数が溜まった場合、もうこの制度は適応されず、いきなり免停となる。もちろん講習で短縮は可能だが。一回だけはお金でお目こぼししてあげますという感じの違反者講習の場合、民間委託の駐車違反摘発(こちらも反則金だけで点数はつかない)同様、違反の行政罰を金で買ってるみたいで、なんだか腑に落ちない。お金を出せば行政罰の点がつかないなんて、ドライバーにはいい制度でしょ、と言われればたしかにそのとおりなのだが…。
欧州車情報69.comは、欧州の自動車情報・新車情報をお届けします。
||||
Entries from 6月 2011
違反者講習に行ってきたけど、なんだか無駄なことやってる感じだなあ:編集長コラム 水野誠志朗\’sトーク
6月 24th, 2011 · No Comments
Tags: 欧州車情報
今こそ情報公開を、そして強い指導力を:編集長コラム 水野誠志朗\’sトーク
6月 24th, 2011 · No Comments
▲震災で被害に遭われた方に心よりお見舞い申し上げます。未曽有の災害の中、幸い何ら被害を被っていない名古屋で、我々がどう貢献したらいいのか悩みますが、なにはともあれ日本の経済を支えることが肝心かと思い、今まで通り、あるいはそれ以上の企業活動を続けようと思っています。ただそんな名古屋で歯がゆく思っていることを少し書いておきたいと思います。
▲まずひとつは政府の対応。どこまでどのような指示がなされて、現在どのような活動が行われているのか、さっぱりわかりません。被災していない我々のようなエリアの人間に、何らかの指示があれば喜んで協力したいと思います。ただ勝手に動くわけにはいかないので地団駄を踏んでいる状態。物資を送れと言われればできるだけ送りますし、金を出してくれと言われれば出しましょう。被災地救済のためのやり方を適格に示してもらえれば、協力することに全く問題はない。総理があれこれ本当に指示を出しているのか、疑問が募ります。それとも原発の状況がすべてを後手に回しているのでしょうか。
▲次にマスコミの対応。特に電波メディア。緊急体制として各社で報道を分担できないのでしょうか。また各社で違う内容の放送、つまり報道、あるいは被災地からの情報発信、あるいは娯楽と分けて流すことはできないのでしょうか。各局が同じような番組を垂れ流すだけでほんとうに役に立っているといえるのでしょうか。幸い、ネットがあるために、テレビだけの情報ではなく、様々な情報が入ってくるので大丈夫ですが、多くのテレビだけしか見られない人には、本当に偏った情報しか伝わっていないと思います。
▲特に原発の状況が緊迫してきている今は、情報としてはほとんどこれ一本という状況に各社なってしまっているようで、すでに被災地の情報が極端に減っている感があります。むろん、原発はキー局がある首都圏が巻き込まれる可能性が高いので、それが大きな理由なのでしょう。とにかく様々な被災地を丹念に取材して現状を伝えれば、もう少し我々も対応方法があると思いますが、しかし今どこがどうなっているのか、さっぱりわからない。どこで何が必要かをなぜ取材して報じないのでしょうか。
▲それとメディアがとにかく数字を伝えてばかりと感じるのは私だけでしょうか。何人が死亡した、何人が行方不明だという数字を懸命に報道しているように見えます。原発にしても、東電も政府もそしてメディアも数字を一生懸命伝えているだけにしか見えません。これはたぶん政府発表、官公庁発表の数字を原稿にしているだけだからでしょう。私も記者発表に行って記事を書くことがありますから、それが一番楽だと知っています。それゆえ発表する側も公式数字を作ることに必死になる。この期に及んでもお利口なプレスリリースを書く人に群がる、お利口な書き手の集まりに思えてなりません。
▲幸い私たちにはネットがあるので、海外の報道も見られ、政府の隠しているだろうことも少しは分かります。これがお涙頂戴的なテレビの現地取材映像より、どれだけ自分で考えるための役にたっていることか。とにかく、誰もが見られる電波という報道機関に今必要なのは、ドラマチックな生存物語よりリアルタイムの危機情報では。中継カメラを避難所に置いて、希望する被災者を順にカメラの前に建たせ、生存を全国に伝えさせる、なんてことがなぜできないのでしょうか。
▲もう一点、我々も紙媒体を出していますが、今回、新聞や雑誌といった紙媒体にかなり無力感を感じます。特に新聞など速報性の面では全く役に立たない。また雑誌も今回のように流通が混乱すると、結局メディアとしての力を持たないことが分かってきました。印刷紙不足で印刷できないという問題も生じています。やはりネットが最も役に立つと思います。しかし、ネットは使えない人がいるし、自らが被災すればどうしようもない。
▲それ故、テレビ放送という強固なインフラとネットを融合させて、強力な報道を行うことが求められると思います。私が首相なら、大きな反発があるでしょうけれど、非常時だからこそどこか一局くらいにそうしろと指示したい。通信と放送の垣根を今こそ取り払って、被災者や、なんとか助けたいと思っている国民にもっと知る力を与えたいと思います。原発情報もまるで上手くコントロール出来ていないように見える今の政府には、とても無理のようですが。
▲なんとかすべてがこれ以上悲惨なことにならないよう、収束していくことを祈ります。そして我々がお手伝いできる状況を早く整備してもらいたい。今のところ何も被害を受けていない我々も、今後は多くの苦難が降りかかる思っています。国難ともいえる状況ゆえ、いくらでも協力します。今、さらに多くの情報とより強い指導力がほんとうに欲しいと思っています。危機の時に強い指導力を求めることはファシズムにつながるのかもしれませんが、それでも。
欧州車情報69.comは、欧州の自動車情報・新車情報をお届けします。
||||
Tags: 欧州車情報
カップヌードルを超えるPanasonicの大発明!? お湯を通すと発電するチューブ
6月 23rd, 2011 · No Comments
パナソニックは次世代エネルギー開発で本当にトップに立とうとしています。 パナソニ…
欧州車情報69.comは、ベンツ情報をお届けします。
||||
Tags: ベンツ情報
交通違反者講習のご案内が来た:編集長コラム 水野誠志朗\’sトーク
6月 22nd, 2011 · No Comments
▲最近はツイッターばかりだが、久しぶりにコラムを書いておこう。実は先日、速度違反で捕まった。そのあたりから免停に至る経緯を連載的に書いて、いくつかの問題点を考えてみたい。ただし、こうした違反話に対しては、妙に過剰な反応があることも多いから、そのあたりを配慮しながら慎重に書いていくつもりだ。大前提として、法を無視することを奨めているわけではないのだからそこは最初に申し上げておきたい。。
▲さて、過日の違反はこういう顛末である。某試乗車を試乗中のこと。その道は、かつて有料道路であった場所で、現在は一般道となってはいるが、信号もないきれいなドライブ路が続いていた。基本的には歩行者はおらず自動車しか走っていない、専用道路に近い道である。制限速度は50キロ。ただこの速度がふさわしいかに関してはやや疑問が残る。これだけいい道なら、最近の制限速度緩和の流れの中では、60キロあるいは70キロであっても何ら問題がないのでは、と思えるような場所だ。
▲この場所で他県ナンバーのコンパクトカーを試乗していた私は、70キロほどの速度を出していた。前後に車両はおらず、つい飛ばしたくなる道だが、ネズミ捕りなども考えられるため、一発免停にはならない自制した速度を出していた。状況から、この速度を出しては危険、また何らかに危害を与えるという可能性はごく低い、という認識をもって走行していたつもりだ。むろんこういう場合の常として、後続車両には注意を払っている。とはいえ、100%後ろを見て走るわけにもいかないし、何より走り慣れていない道なので、どうしても注意は前方中心で、後方確認が甘かったことは間違いない。
▲そして、ふと後を確認したところ、白バイがおり、すでに赤ランプを回していた。後ろから目を離しての間は、おそらく数分あるかなしか。一本道である。白バイはどこかで隠れていたのだろう、あるいは後方から急加速して追いついたのであろう。で計測。実によくある取締風景のヒトコマである。停止して白バイの警官と話をし、速度を出していたことは間違いない(実際にメーターを確認しながら走っているのだから)ので認め、署名捺印した。警官と喧嘩しても致し方無いし、時間もなかったため、その場は世間話程度に留めた。その中で警官が、あまり速いクルマは逆に捕まえない、というニュアンスの言葉を出したのが印象的だった。
▲そうなのだ。今回私の乗っていたクルマは、彼らにとって、取締のあとで裁判になっても出頭するのが遠距離で面倒になる「他県ナンバー」で、ヤンチャな人が乗っていると思えないごく「普通のコンパクトカー」で、しかも過剰な「スピードを出しておらず」、検挙しても文句が言われにくそうなクルマという「格好の獲物」だったわけである。地元ナンバーのメルセデスCLSあたりが時速100キロで走っていたら、多分彼らは追うこともしなかっただろう。聞くところによれば、彼らにも検挙ノルマがあるようで、出来ればトラブルが起きることの少なそうな相手を選んで捕まえたい、というのは人情というものだろう。
▲こうして考えてみると今回の取締は、まさに取締のための取締であって、安全を守るための取締とはいえないのではないかと思う。時々警察がこういうことをやることで、それなりに事故の抑止力になるという考えを全面的に否定はしないが、前述したように、この道路でこの速度で走っていて、危険はほぼないといっていい。この取締はとても虚しい事に思える。むろん制限速度を超えていることは違反なのだが、そんなことをいったら、一般的な路上を走れないことはだれだって理解できるだろう。制限速度でしか走らない運転が、その運転者に危険を呼ぶことはドライバーなら経験的に理解できるはず。例えばこの道路だったら、制限速度以内で走っていたら後続車からまず煽られる。そのほうがよほど危険。それゆえ、最近は警察も、問題がないと思われる場所では速度規制を緩める傾向にあるのだろう。
▲何より白バイという素晴らしい機動力を、こんな小遣い稼ぎ的な仕事に使っていることこそ、税金の無駄遣いのように思える。街中の危険な場所の交通整理、危険な走行をするクルマの検挙など、彼らにやってもらいたいと思うことは、多くのドライバーがいくつも思いつくだろう。まして捕まえやすそうなクルマを狙って検挙し、ノルマを果たさなくてはならないなど、やっている彼らにとっても忸怩たる思いがあるのではないか。そんな思いはないというのであれば、それはそれでまた問題だが。
▲かつて捕まったことのあるネズミ捕りにしろ、今回のような白バイにしろ、違反検挙による収入確保のための取締としか思えないのが残念だ。これで反則金15000円、減点二点。半年ほど前にちょっとしたトラブルがあって(これはまたいずれ書きたいと思うが)、違反点数が溜まってしまっていたので、どうやらこれで六点、30日の免停だと思っていたら、届いたのは違反者講習のご案内というもの。いつの間にか制度が変わって、この講習に出れば免停にはならないらしい。昔は免停になって講習を受けると29日に短縮されるというパターンだったが、免停そのものがないと。
▲調べてみると、3年以内に免停になっていない人は、累積して6点になった場合、こういう制度が適応されるとのこと。一発で6点の違反や、6点以上の累積点になった場合は免停だが、今回は免停ではなく、しかも講習に出ると前歴なしの0点に戻るという。ただし出ないと免停(行政処分)らしい。ちょっと嬉しい。が、しかし考えてみると、昔は行政処分を受け入れて免停期間クルマに乗らなければ、1万円以上かかる講習に出なくてよかったのに、今は行政処分の前歴を残さないためにもお金を払って(仕事も休んで)講習を受けるわけで、なんだか釈然としない。講習代金が払えない人には30日の行政処分を課すって、おかしいのじゃ?
▲もちろん私は違反者講習というものに出てみようと思う。どういう講習の内容なのか、また当日の模様などはまたここで書いてみたい。
欧州車情報69.comは、欧州の自動車情報・新車情報をお届けします。
||||
Tags: 欧州車情報
違反者講習に行ってきたけど、なんだか無駄なことやってる感じだなあ:編集長コラム 水野誠志朗\’sトーク
6月 22nd, 2011 · No Comments
▲軽微な違反点数が6点に達したので、免停ではなく違反者講習の呼び出しが来た。経緯は先回のコラムで書いたとおりだが、今回はこれに関して書いてみよう。まずこの制度だが、平成10年に制定されている。いや、知らなかった。これ、分かりやすくいえば、軽い違反の蓄積で6点に達した場合は、受講すれば点数蓄積がゼロになり、免停の前歴もつかないというもの。点数は違反に限らず軽い事故での点数も含まれる。この講習は免停ではないので、クルマで行ってもかまわない。呼出状には駐車場がないとは書いてあるが。
▲講習は通知が来てから一ヶ月以内に受講する必要がある。通知に受講年月日は指定されているが、変更することも可能だ。私も電話して一日遅らせてもらった。また最初気がつかなかったが、愛知県の場合、講習場所が4か所あり、それも変更することができる。分かりやすくいえば、一ヶ月以内ならいつでもどこでも受けられるというわけだ。ただし、受けるのを遅らせているうちにまた捕まったりすると、今度こそ免停になるから、できるだけ早く受けたほうがいい。とにかく受けさえすれば点数はゼロに戻るのだ。
▲こういったことは「飴」の部分であり、ドライバーには大変嬉しい。しかし当然「鞭」の部分もあり、受講は「義務」となっている。義務である以上、これを拒む、つまり受講しないと自動的に免停となり、その場合は短縮する手段もない。つまりお金を払って受講すれば前歴ゼロ、累積点数ゼロだが、受講しないと実免停30日、前歴1回で、次は4点の違反で免停60日前歴2回ということになる。これはもう天国と地獄。誰もが受けざるを得ない。公安委員会的には講習代金の取りっぱぐれがないことになる。免停の場合だと、お金がないから、またクルマに乗らなければいいのだからと短縮講習を受けない人もいただろう。
▲では、当日の違反講習の内容をレポートをしてみよう。午前9時から45分間という長い受付時間があり、これで遅刻を防いでいるようだ。受付でAコース(座学3時間・運転演習3時間)か、Bコース(座学3時間・社会参加活動3時間)かの希望を問われる。Aが1万4250円、Bは1万0250円。値段が異なるのはなぜだかよく分からないが、こう決まっている。社会参加はちょっと恥ずかしいし、実技演習に興味があったので私はAを選んでお金を払った。免許証は本人確認のために見せるだけで、渡す必要はない。当日、同じ教室には19名がいてAが12名、Bが7名という割合だった。値段の差はかなり大きい。なぜ分けられているのか、良くわからない仕組みである。
▲違反講習ではなく免停短縮講習を受けた人に聞くと、免停の場合は緊張感みなぎる講習のようだが、こちらは至ってソフトムード。10時スタートの最初の座学1時間は、本日のスケジュールやらの説明の後、愛知県の事故状況などの話があり、運転に関する適正検査テストをやった。「高回転のエンジン音を聞いていると気持ちがいい」「歩行者はもっと早く横断すべきだ」「ゆっくり走っていたのではクルマの価値がなくなる」「違反で捕まるのは運が悪いからである」「自分の運転がスマートでカッコイイと思うことがある」といった質問は素直に×をつければいいのだろうけど、ついついへそを曲げて○をつけたりしてしまった。座学は50分ヒトコマで10分休憩のはずだが、45分で一時限目は切り上げられた。
▲二時限目はルールとマナーということで、中型免許制度に関しての説明が長かった。乗れるのは8tに限るから6t車に荷物を載せるなら限定解除しないと無免許になるというような話だ。他に免許更新の話、事故の時の民事・刑事・行政罰の話、飲酒運転の話、そしてこの講習で点数がどうなるかといった点数制度などについて話がされた。交差点での人身事故の場合、過失割合が高い方(主原因)と低い方の点差が1点しかないという話はためになったが、それでもって安全運転を啓蒙するということでもないようだ。居眠りしていた人もいたが、講師は明らかに気がついていたにもかかわらず注意はしなかった。これも免停講習とは違うところだろう。こちらも45分で終了。
▲1時間15分の長い昼休憩を挟んで、午後は教室でAとBに分かれる。Aの私は運転試験が行われている試験コースに出て、受講者4人と教官一人で一組になり、クラウンコンフォートに乗り込んだ。最初に教官が所定コースを一周。それから一人ずつ交代しながら走る。外周から坂道、踏切、クランクなどを廻るのだが、自動車学校以来30数年ぶりの体験は新鮮。電車が走っていない踏切で窓を開けて音を聞くとか、左折時にはバイクが入ってこないようにできるだけ左に寄せて曲がるとか、そういう事を指摘される。「はあ、なるほど」という感じ。もうちょっと現実に安全運転に役立つ話が欲しいと思った。
▲次は室内棟に戻ってCRT適性検査というものへ。ディスプレイのあるゲーム機みたいなものの前に座り、右手でボタンを押して、右足でアクセルペダルを踏む。画面に連続する数字が表示され、それが抜けたりダブったりしたらボタンから手を離し、途中で×マークが現れたら足を離す。反応動作の速さのチェックのようだ。それから小さなハンドルを回して、画面に次々現れる二本線の間にカーソルを移動するゲーム?に続く。最後は画面の信号を見て、青ならアクセル踏み続け、黄色なら離し、赤はブレーキペダルを踏むというテスト。この一連のテストの総合判定は、私の場合、5点満点の2点とさんざんな結果となったw。
▲演習の最後は部屋を変わって、三菱プレシジョン㈱のDS-300(http://www.mpcnet.co.jp/product/simulation/searchpurpose/training/ds300.html)というドライヴィングシミュレータを動かす。一台280万円と教官が強調していたものだ。携帯の電源を切らないとデータがとぶ?とか。これ、かなり違和感があって、プレステとかの方がましなのではとも思えた。気を緩めると車酔いしそうな、変な感覚。一般の運転と違うから、シチュエーション的に人が飛び出すだろうなと予測できたりして、あまり意味が無いように思えた。やってる受講者もなんだか不真面目になってきて、人とぶつかって、失笑している人もいるほど。この結果は5段階のBだったが、素直に喜ぶべきか?
▲そんなことをやっているうちに午後4時ちょっと前となり、外へ出ていたBコースの人も教室へ戻ってきて、最後の座学。教官から「疲れたでしょう、ゆっくりしてください」と労われ、予想通りDVD鑑賞となった。タレントの河相我聞主演「奪われた命」というDVDは、幸せな若いファミリーが事故加害者となって不幸になるというありがちなもの。悲惨な事故映像などもなく、これまた強い印象のある映画ではなかった。DVDのあとに一時限目にやった運転に関する適正検査が帰ってきたが、これは「あなたには法規を守り、基本操作を確実に実行しようとの気持ちに欠けていることがうかがわれます」との評価。しかし教官からは、皆さんに気をつけてもらうため全員何か悪いことが書いてある、とネタばらしがあって、講義は終了。
▲確かに9時半から午後5時前まで、しっかり長時間拘束はされたが、内容はあまり実のないものだった。それだけ拘束するのであれば、法的な話から実際の運転技術にいたるまで、もう少しためになる、あるいは安全運転に寄与する話が聞きたかった。厳しいという免停短縮講習を受けた経験のある人からは、それなりに役に立ったという感想も聞いたが、ことこの違反者講習に関しては役に立ったとはとても言えないと思った。ドライバーをもう一度鍛え直す場があればといつも思うのだが、これは最高のチャンスのはず。正直今のままではもったいないと思う。社会参加活動の人はどう感じたのだろう。ちょっと恥ずかしいのでこれからは安全運転しようと思ったのだろうか。まあこの講習が安全啓蒙のためではなく、警察と警察OBが潤うためにやっているのであれば話は別だが、さて。
▲これで晴れて前歴ゼロ、点数ゼロに戻った私だが、3年間、無事故無違反を続けないといけない。というのも今度軽微な違反で点数が溜まった場合、もうこの制度は適応されず、いきなり免停となる。もちろん講習で短縮は可能だが。一回だけはお金でお目こぼししてあげますという感じの違反者講習の場合、民間委託の駐車違反摘発(こちらも反則金だけで点数はつかない)同様、違反の行政罰を金で買ってるみたいで、なんだか腑に落ちない。お金を出せば行政罰の点がつかないなんて、ドライバーにはいい制度でしょ、と言われればたしかにそのとおりなのだが…。
欧州車情報69.comは、欧州の自動車情報・新車情報をお届けします。
||||
Tags: 欧州車情報
今こそ情報公開を、そして強い指導力を:編集長コラム 水野誠志朗\’sトーク
6月 22nd, 2011 · No Comments
▲震災で被害に遭われた方に心よりお見舞い申し上げます。未曽有の災害の中、幸い何ら被害を被っていない名古屋で、我々がどう貢献したらいいのか悩みますが、なにはともあれ日本の経済を支えることが肝心かと思い、今まで通り、あるいはそれ以上の企業活動を続けようと思っています。ただそんな名古屋で歯がゆく思っていることを少し書いておきたいと思います。
▲まずひとつは政府の対応。どこまでどのような指示がなされて、現在どのような活動が行われているのか、さっぱりわかりません。被災していない我々のようなエリアの人間に、何らかの指示があれば喜んで協力したいと思います。ただ勝手に動くわけにはいかないので地団駄を踏んでいる状態。物資を送れと言われればできるだけ送りますし、金を出してくれと言われれば出しましょう。被災地救済のためのやり方を適格に示してもらえれば、協力することに全く問題はない。総理があれこれ本当に指示を出しているのか、疑問が募ります。それとも原発の状況がすべてを後手に回しているのでしょうか。
▲次にマスコミの対応。特に電波メディア。緊急体制として各社で報道を分担できないのでしょうか。また各社で違う内容の放送、つまり報道、あるいは被災地からの情報発信、あるいは娯楽と分けて流すことはできないのでしょうか。各局が同じような番組を垂れ流すだけでほんとうに役に立っているといえるのでしょうか。幸い、ネットがあるために、テレビだけの情報ではなく、様々な情報が入ってくるので大丈夫ですが、多くのテレビだけしか見られない人には、本当に偏った情報しか伝わっていないと思います。
▲特に原発の状況が緊迫してきている今は、情報としてはほとんどこれ一本という状況に各社なってしまっているようで、すでに被災地の情報が極端に減っている感があります。むろん、原発はキー局がある首都圏が巻き込まれる可能性が高いので、それが大きな理由なのでしょう。とにかく様々な被災地を丹念に取材して現状を伝えれば、もう少し我々も対応方法があると思いますが、しかし今どこがどうなっているのか、さっぱりわからない。どこで何が必要かをなぜ取材して報じないのでしょうか。
▲それとメディアがとにかく数字を伝えてばかりと感じるのは私だけでしょうか。何人が死亡した、何人が行方不明だという数字を懸命に報道しているように見えます。原発にしても、東電も政府もそしてメディアも数字を一生懸命伝えているだけにしか見えません。これはたぶん政府発表、官公庁発表の数字を原稿にしているだけだからでしょう。私も記者発表に行って記事を書くことがありますから、それが一番楽だと知っています。それゆえ発表する側も公式数字を作ることに必死になる。この期に及んでもお利口なプレスリリースを書く人に群がる、お利口な書き手の集まりに思えてなりません。
▲幸い私たちにはネットがあるので、海外の報道も見られ、政府の隠しているだろうことも少しは分かります。これがお涙頂戴的なテレビの現地取材映像より、どれだけ自分で考えるための役にたっていることか。とにかく、誰もが見られる電波という報道機関に今必要なのは、ドラマチックな生存物語よりリアルタイムの危機情報では。中継カメラを避難所に置いて、希望する被災者を順にカメラの前に建たせ、生存を全国に伝えさせる、なんてことがなぜできないのでしょうか。
▲もう一点、我々も紙媒体を出していますが、今回、新聞や雑誌といった紙媒体にかなり無力感を感じます。特に新聞など速報性の面では全く役に立たない。また雑誌も今回のように流通が混乱すると、結局メディアとしての力を持たないことが分かってきました。印刷紙不足で印刷できないという問題も生じています。やはりネットが最も役に立つと思います。しかし、ネットは使えない人がいるし、自らが被災すればどうしようもない。
▲それ故、テレビ放送という強固なインフラとネットを融合させて、強力な報道を行うことが求められると思います。私が首相なら、大きな反発があるでしょうけれど、非常時だからこそどこか一局くらいにそうしろと指示したい。通信と放送の垣根を今こそ取り払って、被災者や、なんとか助けたいと思っている国民にもっと知る力を与えたいと思います。原発情報もまるで上手くコントロール出来ていないように見える今の政府には、とても無理のようですが。
▲なんとかすべてがこれ以上悲惨なことにならないよう、収束していくことを祈ります。そして我々がお手伝いできる状況を早く整備してもらいたい。今のところ何も被害を受けていない我々も、今後は多くの苦難が降りかかる思っています。国難ともいえる状況ゆえ、いくらでも協力します。今、さらに多くの情報とより強い指導力がほんとうに欲しいと思っています。危機の時に強い指導力を求めることはファシズムにつながるのかもしれませんが、それでも。
欧州車情報69.comは、欧州の自動車情報・新車情報をお届けします。
||||
Tags: 欧州車情報
大手が「軽自動車」開発に本腰、ダウンサイジング一直線!
6月 21st, 2011 · No Comments
日産自動車と三菱自動車が6月20日、昨年12月の合意に基づき、今回、軽自動車の共…
欧州車情報69.comは、ベンツ情報をお届けします。
||||
Tags: ベンツ情報
交通違反者講習のご案内が来た:編集長コラム 水野誠志朗\’sトーク
6月 20th, 2011 · No Comments
▲最近はツイッターばかりだが、久しぶりにコラムを書いておこう。実は先日、速度違反で捕まった。そのあたりから免停に至る経緯を連載的に書いて、いくつかの問題点を考えてみたい。ただし、こうした違反話に対しては、妙に過剰な反応があることも多いから、そのあたりを配慮しながら慎重に書いていくつもりだ。大前提として、法を無視することを奨めているわけではないのだからそこは最初に申し上げておきたい。。
▲さて、過日の違反はこういう顛末である。某試乗車を試乗中のこと。その道は、かつて有料道路であった場所で、現在は一般道となってはいるが、信号もないきれいなドライブ路が続いていた。基本的には歩行者はおらず自動車しか走っていない、専用道路に近い道である。制限速度は50キロ。ただこの速度がふさわしいかに関してはやや疑問が残る。これだけいい道なら、最近の制限速度緩和の流れの中では、60キロあるいは70キロであっても何ら問題がないのでは、と思えるような場所だ。
▲この場所で他県ナンバーのコンパクトカーを試乗していた私は、70キロほどの速度を出していた。前後に車両はおらず、つい飛ばしたくなる道だが、ネズミ捕りなども考えられるため、一発免停にはならない自制した速度を出していた。状況から、この速度を出しては危険、また何らかに危害を与えるという可能性はごく低い、という認識をもって走行していたつもりだ。むろんこういう場合の常として、後続車両には注意を払っている。とはいえ、100%後ろを見て走るわけにもいかないし、何より走り慣れていない道なので、どうしても注意は前方中心で、後方確認が甘かったことは間違いない。
▲そして、ふと後を確認したところ、白バイがおり、すでに赤ランプを回していた。後ろから目を離しての間は、おそらく数分あるかなしか。一本道である。白バイはどこかで隠れていたのだろう、あるいは後方から急加速して追いついたのであろう。で計測。実によくある取締風景のヒトコマである。停止して白バイの警官と話をし、速度を出していたことは間違いない(実際にメーターを確認しながら走っているのだから)ので認め、署名捺印した。警官と喧嘩しても致し方無いし、時間もなかったため、その場は世間話程度に留めた。その中で警官が、あまり速いクルマは逆に捕まえない、というニュアンスの言葉を出したのが印象的だった。
▲そうなのだ。今回私の乗っていたクルマは、彼らにとって、取締のあとで裁判になっても出頭するのが遠距離で面倒になる「他県ナンバー」で、ヤンチャな人が乗っていると思えないごく「普通のコンパクトカー」で、しかも過剰な「スピードを出しておらず」、検挙しても文句が言われにくそうなクルマという「格好の獲物」だったわけである。地元ナンバーのメルセデスCLSあたりが時速100キロで走っていたら、多分彼らは追うこともしなかっただろう。聞くところによれば、彼らにも検挙ノルマがあるようで、出来ればトラブルが起きることの少なそうな相手を選んで捕まえたい、というのは人情というものだろう。
▲こうして考えてみると今回の取締は、まさに取締のための取締であって、安全を守るための取締とはいえないのではないかと思う。時々警察がこういうことをやることで、それなりに事故の抑止力になるという考えを全面的に否定はしないが、前述したように、この道路でこの速度で走っていて、危険はほぼないといっていい。この取締はとても虚しい事に思える。むろん制限速度を超えていることは違反なのだが、そんなことをいったら、一般的な路上を走れないことはだれだって理解できるだろう。制限速度でしか走らない運転が、その運転者に危険を呼ぶことはドライバーなら経験的に理解できるはず。例えばこの道路だったら、制限速度以内で走っていたら後続車からまず煽られる。そのほうがよほど危険。それゆえ、最近は警察も、問題がないと思われる場所では速度規制を緩める傾向にあるのだろう。
▲何より白バイという素晴らしい機動力を、こんな小遣い稼ぎ的な仕事に使っていることこそ、税金の無駄遣いのように思える。街中の危険な場所の交通整理、危険な走行をするクルマの検挙など、彼らにやってもらいたいと思うことは、多くのドライバーがいくつも思いつくだろう。まして捕まえやすそうなクルマを狙って検挙し、ノルマを果たさなくてはならないなど、やっている彼らにとっても忸怩たる思いがあるのではないか。そんな思いはないというのであれば、それはそれでまた問題だが。
▲かつて捕まったことのあるネズミ捕りにしろ、今回のような白バイにしろ、違反検挙による収入確保のための取締としか思えないのが残念だ。これで反則金15000円、減点二点。半年ほど前にちょっとしたトラブルがあって(これはまたいずれ書きたいと思うが)、違反点数が溜まってしまっていたので、どうやらこれで六点、30日の免停だと思っていたら、届いたのは違反者講習のご案内というもの。いつの間にか制度が変わって、この講習に出れば免停にはならないらしい。昔は免停になって講習を受けると29日に短縮されるというパターンだったが、免停そのものがないと。
▲調べてみると、3年以内に免停になっていない人は、累積して6点になった場合、こういう制度が適応されるとのこと。一発で6点の違反や、6点以上の累積点になった場合は免停だが、今回は免停ではなく、しかも講習に出ると前歴なしの0点に戻るという。ただし出ないと免停(行政処分)らしい。ちょっと嬉しい。が、しかし考えてみると、昔は行政処分を受け入れて免停期間クルマに乗らなければ、1万円以上かかる講習に出なくてよかったのに、今は行政処分の前歴を残さないためにもお金を払って(仕事も休んで)講習を受けるわけで、なんだか釈然としない。講習代金が払えない人には30日の行政処分を課すって、おかしいのじゃ?
▲もちろん私は違反者講習というものに出てみようと思う。どういう講習の内容なのか、また当日の模様などはまたここで書いてみたい。
欧州車情報69.comは、欧州の自動車情報・新車情報をお届けします。
||||
Tags: 欧州車情報
違反者講習に行ってきたけど、なんだか無駄なことやってる感じだなあ:編集長コラム 水野誠志朗\’sトーク
6月 20th, 2011 · No Comments
▲軽微な違反点数が6点に達したので、免停ではなく違反者講習の呼び出しが来た。経緯は先回のコラムで書いたとおりだが、今回はこれに関して書いてみよう。まずこの制度だが、平成10年に制定されている。いや、知らなかった。これ、分かりやすくいえば、軽い違反の蓄積で6点に達した場合は、受講すれば点数蓄積がゼロになり、免停の前歴もつかないというもの。点数は違反に限らず軽い事故での点数も含まれる。この講習は免停ではないので、クルマで行ってもかまわない。呼出状には駐車場がないとは書いてあるが。
▲講習は通知が来てから一ヶ月以内に受講する必要がある。通知に受講年月日は指定されているが、変更することも可能だ。私も電話して一日遅らせてもらった。また最初気がつかなかったが、愛知県の場合、講習場所が4か所あり、それも変更することができる。分かりやすくいえば、一ヶ月以内ならいつでもどこでも受けられるというわけだ。ただし、受けるのを遅らせているうちにまた捕まったりすると、今度こそ免停になるから、できるだけ早く受けたほうがいい。とにかく受けさえすれば点数はゼロに戻るのだ。
▲こういったことは「飴」の部分であり、ドライバーには大変嬉しい。しかし当然「鞭」の部分もあり、受講は「義務」となっている。義務である以上、これを拒む、つまり受講しないと自動的に免停となり、その場合は短縮する手段もない。つまりお金を払って受講すれば前歴ゼロ、累積点数ゼロだが、受講しないと実免停30日、前歴1回で、次は4点の違反で免停60日前歴2回ということになる。これはもう天国と地獄。誰もが受けざるを得ない。公安委員会的には講習代金の取りっぱぐれがないことになる。免停の場合だと、お金がないから、またクルマに乗らなければいいのだからと短縮講習を受けない人もいただろう。
▲では、当日の違反講習の内容をレポートをしてみよう。午前9時から45分間という長い受付時間があり、これで遅刻を防いでいるようだ。受付でAコース(座学3時間・運転演習3時間)か、Bコース(座学3時間・社会参加活動3時間)かの希望を問われる。Aが1万4250円、Bは1万0250円。値段が異なるのはなぜだかよく分からないが、こう決まっている。社会参加はちょっと恥ずかしいし、実技演習に興味があったので私はAを選んでお金を払った。免許証は本人確認のために見せるだけで、渡す必要はない。当日、同じ教室には19名がいてAが12名、Bが7名という割合だった。値段の差はかなり大きい。なぜ分けられているのか、良くわからない仕組みである。
▲違反講習ではなく免停短縮講習を受けた人に聞くと、免停の場合は緊張感みなぎる講習のようだが、こちらは至ってソフトムード。10時スタートの最初の座学1時間は、本日のスケジュールやらの説明の後、愛知県の事故状況などの話があり、運転に関する適正検査テストをやった。「高回転のエンジン音を聞いていると気持ちがいい」「歩行者はもっと早く横断すべきだ」「ゆっくり走っていたのではクルマの価値がなくなる」「違反で捕まるのは運が悪いからである」「自分の運転がスマートでカッコイイと思うことがある」といった質問は素直に×をつければいいのだろうけど、ついついへそを曲げて○をつけたりしてしまった。座学は50分ヒトコマで10分休憩のはずだが、45分で一時限目は切り上げられた。
▲二時限目はルールとマナーということで、中型免許制度に関しての説明が長かった。乗れるのは8tに限るから6t車に荷物を載せるなら限定解除しないと無免許になるというような話だ。他に免許更新の話、事故の時の民事・刑事・行政罰の話、飲酒運転の話、そしてこの講習で点数がどうなるかといった点数制度などについて話がされた。交差点での人身事故の場合、過失割合が高い方(主原因)と低い方の点差が1点しかないという話はためになったが、それでもって安全運転を啓蒙するということでもないようだ。居眠りしていた人もいたが、講師は明らかに気がついていたにもかかわらず注意はしなかった。これも免停講習とは違うところだろう。こちらも45分で終了。
▲1時間15分の長い昼休憩を挟んで、午後は教室でAとBに分かれる。Aの私は運転試験が行われている試験コースに出て、受講者4人と教官一人で一組になり、クラウンコンフォートに乗り込んだ。最初に教官が所定コースを一周。それから一人ずつ交代しながら走る。外周から坂道、踏切、クランクなどを廻るのだが、自動車学校以来30数年ぶりの体験は新鮮。電車が走っていない踏切で窓を開けて音を聞くとか、左折時にはバイクが入ってこないようにできるだけ左に寄せて曲がるとか、そういう事を指摘される。「はあ、なるほど」という感じ。もうちょっと現実に安全運転に役立つ話が欲しいと思った。
▲次は室内棟に戻ってCRT適性検査というものへ。ディスプレイのあるゲーム機みたいなものの前に座り、右手でボタンを押して、右足でアクセルペダルを踏む。画面に連続する数字が表示され、それが抜けたりダブったりしたらボタンから手を離し、途中で×マークが現れたら足を離す。反応動作の速さのチェックのようだ。それから小さなハンドルを回して、画面に次々現れる二本線の間にカーソルを移動するゲーム?に続く。最後は画面の信号を見て、青ならアクセル踏み続け、黄色なら離し、赤はブレーキペダルを踏むというテスト。この一連のテストの総合判定は、私の場合、5点満点の2点とさんざんな結果となったw。
▲演習の最後は部屋を変わって、三菱プレシジョン㈱のDS-300(http://www.mpcnet.co.jp/product/simulation/searchpurpose/training/ds300.html)というドライヴィングシミュレータを動かす。一台280万円と教官が強調していたものだ。携帯の電源を切らないとデータがとぶ?とか。これ、かなり違和感があって、プレステとかの方がましなのではとも思えた。気を緩めると車酔いしそうな、変な感覚。一般の運転と違うから、シチュエーション的に人が飛び出すだろうなと予測できたりして、あまり意味が無いように思えた。やってる受講者もなんだか不真面目になってきて、人とぶつかって、失笑している人もいるほど。この結果は5段階のBだったが、素直に喜ぶべきか?
▲そんなことをやっているうちに午後4時ちょっと前となり、外へ出ていたBコースの人も教室へ戻ってきて、最後の座学。教官から「疲れたでしょう、ゆっくりしてください」と労われ、予想通りDVD鑑賞となった。タレントの河相我聞主演「奪われた命」というDVDは、幸せな若いファミリーが事故加害者となって不幸になるというありがちなもの。悲惨な事故映像などもなく、これまた強い印象のある映画ではなかった。DVDのあとに一時限目にやった運転に関する適正検査が帰ってきたが、これは「あなたには法規を守り、基本操作を確実に実行しようとの気持ちに欠けていることがうかがわれます」との評価。しかし教官からは、皆さんに気をつけてもらうため全員何か悪いことが書いてある、とネタばらしがあって、講義は終了。
▲確かに9時半から午後5時前まで、しっかり長時間拘束はされたが、内容はあまり実のないものだった。それだけ拘束するのであれば、法的な話から実際の運転技術にいたるまで、もう少しためになる、あるいは安全運転に寄与する話が聞きたかった。厳しいという免停短縮講習を受けた経験のある人からは、それなりに役に立ったという感想も聞いたが、ことこの違反者講習に関しては役に立ったとはとても言えないと思った。ドライバーをもう一度鍛え直す場があればといつも思うのだが、これは最高のチャンスのはず。正直今のままではもったいないと思う。社会参加活動の人はどう感じたのだろう。ちょっと恥ずかしいのでこれからは安全運転しようと思ったのだろうか。まあこの講習が安全啓蒙のためではなく、警察と警察OBが潤うためにやっているのであれば話は別だが、さて。
▲これで晴れて前歴ゼロ、点数ゼロに戻った私だが、3年間、無事故無違反を続けないといけない。というのも今度軽微な違反で点数が溜まった場合、もうこの制度は適応されず、いきなり免停となる。もちろん講習で短縮は可能だが。一回だけはお金でお目こぼししてあげますという感じの違反者講習の場合、民間委託の駐車違反摘発(こちらも反則金だけで点数はつかない)同様、違反の行政罰を金で買ってるみたいで、なんだか腑に落ちない。お金を出せば行政罰の点がつかないなんて、ドライバーにはいい制度でしょ、と言われればたしかにそのとおりなのだが…。
欧州車情報69.comは、欧州の自動車情報・新車情報をお届けします。
||||
Tags: 欧州車情報
今こそ情報公開を、そして強い指導力を:編集長コラム 水野誠志朗\’sトーク
6月 20th, 2011 · No Comments
▲震災で被害に遭われた方に心よりお見舞い申し上げます。未曽有の災害の中、幸い何ら被害を被っていない名古屋で、我々がどう貢献したらいいのか悩みますが、なにはともあれ日本の経済を支えることが肝心かと思い、今まで通り、あるいはそれ以上の企業活動を続けようと思っています。ただそんな名古屋で歯がゆく思っていることを少し書いておきたいと思います。
▲まずひとつは政府の対応。どこまでどのような指示がなされて、現在どのような活動が行われているのか、さっぱりわかりません。被災していない我々のようなエリアの人間に、何らかの指示があれば喜んで協力したいと思います。ただ勝手に動くわけにはいかないので地団駄を踏んでいる状態。物資を送れと言われればできるだけ送りますし、金を出してくれと言われれば出しましょう。被災地救済のためのやり方を適格に示してもらえれば、協力することに全く問題はない。総理があれこれ本当に指示を出しているのか、疑問が募ります。それとも原発の状況がすべてを後手に回しているのでしょうか。
▲次にマスコミの対応。特に電波メディア。緊急体制として各社で報道を分担できないのでしょうか。また各社で違う内容の放送、つまり報道、あるいは被災地からの情報発信、あるいは娯楽と分けて流すことはできないのでしょうか。各局が同じような番組を垂れ流すだけでほんとうに役に立っているといえるのでしょうか。幸い、ネットがあるために、テレビだけの情報ではなく、様々な情報が入ってくるので大丈夫ですが、多くのテレビだけしか見られない人には、本当に偏った情報しか伝わっていないと思います。
▲特に原発の状況が緊迫してきている今は、情報としてはほとんどこれ一本という状況に各社なってしまっているようで、すでに被災地の情報が極端に減っている感があります。むろん、原発はキー局がある首都圏が巻き込まれる可能性が高いので、それが大きな理由なのでしょう。とにかく様々な被災地を丹念に取材して現状を伝えれば、もう少し我々も対応方法があると思いますが、しかし今どこがどうなっているのか、さっぱりわからない。どこで何が必要かをなぜ取材して報じないのでしょうか。
▲それとメディアがとにかく数字を伝えてばかりと感じるのは私だけでしょうか。何人が死亡した、何人が行方不明だという数字を懸命に報道しているように見えます。原発にしても、東電も政府もそしてメディアも数字を一生懸命伝えているだけにしか見えません。これはたぶん政府発表、官公庁発表の数字を原稿にしているだけだからでしょう。私も記者発表に行って記事を書くことがありますから、それが一番楽だと知っています。それゆえ発表する側も公式数字を作ることに必死になる。この期に及んでもお利口なプレスリリースを書く人に群がる、お利口な書き手の集まりに思えてなりません。
▲幸い私たちにはネットがあるので、海外の報道も見られ、政府の隠しているだろうことも少しは分かります。これがお涙頂戴的なテレビの現地取材映像より、どれだけ自分で考えるための役にたっていることか。とにかく、誰もが見られる電波という報道機関に今必要なのは、ドラマチックな生存物語よりリアルタイムの危機情報では。中継カメラを避難所に置いて、希望する被災者を順にカメラの前に建たせ、生存を全国に伝えさせる、なんてことがなぜできないのでしょうか。
▲もう一点、我々も紙媒体を出していますが、今回、新聞や雑誌といった紙媒体にかなり無力感を感じます。特に新聞など速報性の面では全く役に立たない。また雑誌も今回のように流通が混乱すると、結局メディアとしての力を持たないことが分かってきました。印刷紙不足で印刷できないという問題も生じています。やはりネットが最も役に立つと思います。しかし、ネットは使えない人がいるし、自らが被災すればどうしようもない。
▲それ故、テレビ放送という強固なインフラとネットを融合させて、強力な報道を行うことが求められると思います。私が首相なら、大きな反発があるでしょうけれど、非常時だからこそどこか一局くらいにそうしろと指示したい。通信と放送の垣根を今こそ取り払って、被災者や、なんとか助けたいと思っている国民にもっと知る力を与えたいと思います。原発情報もまるで上手くコントロール出来ていないように見える今の政府には、とても無理のようですが。
▲なんとかすべてがこれ以上悲惨なことにならないよう、収束していくことを祈ります。そして我々がお手伝いできる状況を早く整備してもらいたい。今のところ何も被害を受けていない我々も、今後は多くの苦難が降りかかる思っています。国難ともいえる状況ゆえ、いくらでも協力します。今、さらに多くの情報とより強い指導力がほんとうに欲しいと思っています。危機の時に強い指導力を求めることはファシズムにつながるのかもしれませんが、それでも。
欧州車情報69.comは、欧州の自動車情報・新車情報をお届けします。
||||
Tags: 欧州車情報